避妊パッチ Contraceptive Patch

避妊パッチ(エブラパッチ)の効果や使い方・費用について

避妊パッチは7月診療開始予定です

「ピルは飲み忘れが不安」「ミレーナや避妊インプラントなどの器具の挿入は、少し抵抗がある」という方に近年注目されているのが、身体に貼る避妊パッチです。

週1回の貼り替えで済むため管理が簡単で、手術も不要なので身体への負担も最小限に抑えられます。

この記事では、避妊パッチの仕組みや使い方、期待できる効果、注意点などをわかりやすく解説します。

このページの監修医師

エマ婦人科クリニック名古屋栄:仲川裕子院長の写真(女医)

エマ婦人科クリニック名古屋栄 
仲川裕子院長

2012年富山大学医学部医学科卒業。市民病院の産婦人科医長経験等を経て、エマ婦人科クリニック名古屋栄を開院。日本産科婦人科学会専門医。

目次

避妊パッチとは?

避妊パッチとは

避妊パッチは、皮膚に直接貼ることで女性ホルモンを継続的に吸収し、正しく使用した場合は避妊率99.7%という高い避妊効果を発揮するシート状の貼付剤です。

低用量ピルと同等の避妊効果を持ちますが、ピルのように経口摂取しないため、下痢や嘔吐があっても避妊効果に影響しない点も特徴の一つです。

含まれている成分は卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類で、これらのホルモンが排卵の抑制・子宮頸管粘液による精子の侵入阻害・子宮内膜の変化による着床阻害という3段階で避妊をサポートします。

日本ではまだ厚生労働省による承認はおりていませんが、海外では2002年から20年以上にわたって広く使用されており、十分な安全性と実績が認められています。

当クリニックでは、アメリカで2001年にFDAが承認し、翌2002年から使用が開始された世界初のパッチ型避妊剤「エブラパッチ」を処方しています。

※日本で承認された医薬品ではないため「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります

参考:MSDマニュアル プロフェッショナル版|経皮および腟リングによるホルモン避妊法

エマ婦人科クリニック名古屋栄の避妊パッチの料金

当クリニックの避妊パッチの料金は以下の通りです。

エブラパッチ 4,400円(税込)/月

避妊パッチの使い方・貼り方

避妊パッチの使い方・貼り方

避妊パッチは、上腕外側や腹部、臀部の好きな部位に3週間貼って1週間休む、28日サイクルで使用します。毎週同じ曜日・同じ時刻に貼り替えることで、安定した避妊効果を維持できます。

皮膚への負担を減らすため、パッチは毎回同じ場所には貼らず、3カ所程度をローテーションするのがおすすめです。

使い方

避妊パッチを初めて使用する場合は、月経1~5日目に1枚目を貼ってください。貼付開始日から7日間はコンドームなど別の避妊方法を併用してください。

その後は1週間ごとに同じ曜日・同じ時刻に貼り替えながら3週間過ごし、4週目は貼らずに過ごす休薬期間となります。この期間に月経が起こります。

5週目からは月経の有無にかかわらず、同じ曜日・同じ時刻に新しいパッチを貼って次のサイクルを始めてください。

捨て方

剥がしたパッチは、粘着面を内側にして半分に折ってから捨てましょう。パッチに残ったホルモン成分が他のゴミに付着するのを防ぐためです。

水に溶けないため、トイレに流さないよう注意してください。

貼る場所

基本的には、清潔で乾燥した皮膚であれば貼ることができます。おすすめの部位は、汗をかきにくく摩擦などでも剥がれにくい上腕の外側・下腹部・臀部です。

貼る前にローションやオイル、クリームなどを使用していると粘着力が落ちるため注意しましょう。脇元やブラジャー周辺など、日常的に摩擦が起きやすい部位や、傷・皮膚疾患のある部位は避けてください。

剥がれたら

パッチが剥がれていることに気づいた場合は、すぐに新しいパッチを貼り直してください。交換日はそのまま変えずに継続し、最初の1週間はコンドームを併用しましょう。

避妊パッチのメリット

避妊パッチに期待できるメリットは、以下の4つです。

  • 1.ピルと同等の高い避妊効果
  • 2.生理痛・PMSの軽減
  • 3.女性特有のがんリスクの低下
  • 4.毎日の服薬管理が不要

それぞれのメリットについて、くわしく解説します。

ピルと同等の高い避妊効果

正しく使用した場合、避妊パッチは低用量ピルと同レベルの99%以上の避妊効果が期待できます。

ただし、パッチが剥がれたことに気づかなかったり、貼り替えを忘れたりした場合は避妊効果が低下するため、貼り替え日の管理には注意しましょう。

生理痛・PMSの軽減

継続的に使用することで、ホルモンバランスが安定し、月経痛や経血量の軽減、月経周期が整う効果が期待できます。

またPMS(月経前症候群)のイライラや気分の落ち込みといった症状の緩和にも効果があるとされています。

女性特有のがんリスクの低下

米国国立がん研究所(National Cancer Institute)などによれば、避妊パッチと同じホルモン成分を含む避妊剤は、子宮内膜細胞の増殖を抑え、排卵回数を減らすことで、子宮内膜がんと卵巣がんのリスクを低下させる可能性があると報告されています。

避妊パッチ単独での大規模研究はまだ限られていますが、同様の効果が期待できると考えられています。

毎日の服薬管理が不要

エブラパッチは、週1回の貼り替えで済むため、ピルのような毎日の服薬管理が不要なのも大きなポイントです。

薄い肌色で目立ちにくく、耐水性のある素材でできているため、入浴やシャワー、プールでも剥がれにくい設計なのもメリットといえるでしょう。

避妊パッチのデメリット・副作用

避妊パッチは手軽に使えて高い避妊効果が期待できる一方、注意しておきたい点もあります。

  • 1.性感染症の予防はできない
  • 2.血栓症のリスク
  • 3.副作用がある
  • 4.肌荒れリスク

性感染症の予防はできない

避妊パッチはあくまで妊娠を防ぐためのものであり、性感染症の予防効果はありません。性感染症が心配な場合は、コンドームを併用しましょう。

血栓症のリスク

避妊パッチは低用量ピルと同様に、血栓症のリスクが高まる可能性があります。特に喫煙者・BMI30以上・近親者に若い年齢(45歳以前)で心臓発作や脳卒中の既往がある方・長期間動けない状況になる方などは、他の方法をご紹介可能です。

副作用がある

避妊パッチの副作用

使用開始後、身体が慣れるまでの間に頭痛・吐き気・不正出血・肌荒れなどが起こることがあります。ただし多くの場合は一時的で、2〜3カ月ほど使用を続けることで症状は落ち着いていきます。

なお、皮膚に貼るタイプのため、嘔吐があっても避妊効果に影響しない点はピルと異なるメリットです。

肌荒れリスク

同じ部位に貼り続けることで、かゆみや赤み、かぶれが生じることがあります。貼る場所をローテーションすることである程度防げますが、改善しない場合は医師に相談のうえ、別の避妊方法への切り替えも検討しましょう。

避妊パッチは40代以上でも使用可能?

40代以上の方が避妊パッチを使用すると、血栓症リスクが高まる可能性があります。そのため、エマ婦人科クリニック名古屋栄では下記の方針のもとで診察と処方を行っています。

40歳以上の方

処方不可となるため他の方法をご提案

避妊パッチならエマ婦人科クリニック名古屋栄へ

エマ婦人科クリニック名古屋栄では、避妊パッチ(エブラパッチ)の処方を行っています。

毎日の服薬管理が難しい方、注射や器具の挿入に抵抗がある方など、これまでの避妊方法に不安や悩みを感じていた方にも、避妊パッチは取り入れやすい選択肢の一つです。

避妊方法についてお悩みの方には、お一人おひとりのライフスタイルや身体の状況に合わせた方法をご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。

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QandA

避妊パッチのよくあるご質問

Q 避妊パッチの効果はいつから出ますか?

A. 月経1~5日目に開始し、十分な効果が出るまで約7日かかるため、その間はコンドームなど別の避妊方法を併用してください。

Q 避妊パッチが使えない人はどんな人ですか?

A. 以下に代表例を挙げます。

  • ・35歳以上で喫煙している
  • ・心臓発作・脳卒中・高血圧、脂質異常症の病歴がある
  • ・血栓の既往歴がある
  • ・乳がん・子宮がん・骨粗鬆症の既往歴がある
  • ・BMI30以上または体重が90kg以上
  • ・骨粗鬆症
  • ・前兆を伴う片頭痛がある
  • ・妊娠中
  • ・手術を控えており長期間動けない状況になる

また、授乳中・てんかんの薬を服用中・肝臓病や心臓・腎臓に疾患がある方などは、事前に医師へご相談ください。

Q 避妊パッチの使用で不妊症になる可能性はありますか?

A. ありません。個人差はあるものの、使用をやめると3か月以内に排卵が戻り、身体が妊娠できる状態になります。

Q 避妊パッチ使用中に月経は止まりますか?

A. 正しく使用していれば4週目の休薬期間に月経が起こりますが、個人差があり月経が起こらないケースもあります。正しく使用していれば、月経の有無にかかわらず高い避妊効果は維持されますのでご安心ください。

Q 避妊パッチは痛いですか?

A. 貼付時・使用中に痛みはありません。ただし、貼付部位にかゆみや赤み・かぶれが生じることが稀にあります。

INFORMATION

2026/05/25
【休診日のお知らせ】
6/13(土)、7/21(火)、7/23(木)
2024/12/10
手術当日のお迎えにご利用可能な「駐車場サービス券」の配布を開始しました。
2023/01/05
名古屋市の「子宮頸がん検診推進事業」対象医療機関になりました。