アフターピルを飲んだのに陽性...妊娠確率はどれくらい？

当院で取り扱いのあるアフターピル「レボノルゲストレル」の妊娠率は、以下の通りです。時間は、避妊に失敗した性交渉後からの経過時間を指します。

• 24時間以内の服用で5％
  （95％の避妊率）
• 48時間以内の服用で10％
  （90％の避妊率）
• 72時間以内の服用で15％
  （85％の避妊率）
• 72時間～120時間以内の服用で約40％
  （約60%の避妊率）

レボノルゲストレルは日本で初めて承認され、WHO（世界保健機関）の必須医薬品（エッセンシャルドラッグ）として指定されている、安全性の高いお薬です。有効成分は、レボノルゲストレルです。性交から72時間以内に服用すれば、妊娠率は15%と低確率ですが、それ以降の服用になると、妊娠率が高まります。

その他のアフターピルの妊娠率については以下の通りです。

2009年に発売されたエラは、120時間以内であれば避妊率が変わらず、避妊効果が高いアフターピルとして欧米で使用されています。有効成分は、ウリプリスタール酢酸エステルです。しかし、日本では未承認のため、安全性が確認されていない薬剤となっています。

ヤッペ法は、72時間以内に2錠、その12時間後に2錠を内服するアフターピルです。避妊率がレボノルゲストレルよりも劣っていることや副作用の発生頻度が高いことから、当院では導入していません。

アフターピルは早いタイミングで飲むことで高い避妊効果を発揮するため、当院はご予約不要で処方を承っています。ご入用の方はクリニックに直接ご来院ください。

• ①服用までの時間が経ちすぎていた
• ②服用後に嘔吐した
• ③個人輸入の偽薬・粗悪品だった
• ④普段飲んでいるサプリや薬との飲み合わせが悪かった
• ⑤飲んだ後に避妊せず性行為をした

アフターピルを飲んだのに妊娠してしまった、失敗してしまった場合、上記のケースが考えられます。

クリニックで処方されるアフターピルは、性交後からなるべく早いタイミングでの服用が推奨されています。これは、服用のタイミングが遅くなればなるほど、避妊の効果が低下するためです。

よくあるアフターピルの失敗には、「クリニックの休診日が土日で、性交から3日間空いてしまった」「オンラインで処方と配達をしてもらったが、到着までに時間がかかった」などの服用時間にまつわるものが多くあります。避妊効果を低下させないためにも、薬剤の早めの入手と服用が大切です。

当院は、日曜日と月曜日のみ休診日を設けています。また、アフターピル処方は予約不要ですので、お急ぎの方は、クリニックに直接お越しください。

アフターピルの服用後、副作用で吐き気の症状が現れることがあります。服用から2～3時間以内に吐いてしまった場合は、有効成分が吸収されないうちに、戻してしまったことになり、薬剤の効果が得られません。この場合は、アフターピルを処方してもらった医療機関に相談し、必要であれば再服用を行ってください。

吐き気のほかに副作用として腹痛、下痢、頭痛、倦怠感、めまいなどが報告されていますが、ほとんど24時間程度で症状が和らぎます。服用後の下痢は嘔吐と違い、効果に悪影響を与えることはありませんので、ご安心ください。

個人輸入のアフターピルは、医療機関で処方されるものよりも値段が安かったり、避妊効果が高そうに見えたりして、魅力的に感じるかもしれません。

ですが、個人輸入の薬は到着が遅くなるほか、薬の使用期限が大幅に切れている、品質管理がずさん、効果のない偽薬だったなど、安全性と効果を保証できません。アフターピルは、きちんとした医療機関で処方してもらいましょう。

アフターピルの併用禁忌薬（飲み合わせてはいけない薬）は、抗けいれん薬、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、抗生物質、そしてセイヨウオトギリソウ（セント・ジョーンズ・ワート）です。セイヨウオトギリソウは、リラックス効果のあるハーブでお茶やサプリに含まれることもあるため、注意が必要です。

併用禁忌薬とともにアフターピルを服用すると、効果が減弱したり、副作用が強く現れたりする可能性があります。必ず医師に相談してから、服用してください。

アフターピルには平均5日間にわたって排卵を遅らせ、受精卵の着床を阻害する効果があります。こういった理由から、アフターピル服用から5日間は避妊をせずに性交をしても妊娠をしない、と勘違いをしている方が多くいます。

精子は子宮内で3日程度生きるため、アフターピル服用後に避妊せず性交をした場合は、遅れた排卵タイミングによって卵子と精子が受精する可能性が高くなります。アフターピルを服用したら、避妊できたことが確認できるまで、性行為を控えるといいでしょう。

アフターピルの服用で避妊が成功したかどうかは、下記の方法で知ることができます。

• ①月経（生理）が来たかどうか
• ②消退出血があったかどうか
• ③妊娠検査薬の結果

消退出血がなくても、アフターピル服用後3週間以内に月経があれば避妊に成功したといえます。一方で、生理予定日から10日ほど経っているにも関わらず月経がない場合は、避妊に失敗している可能性が考えられます。妊娠検査薬等で妊娠を確かめるほか、クリニックで検査を行いましょう。

アフターピル服用後、生理予定日でないにも関わらず起こる短期間（2日～3日）の少量出血は、消退出血といい、避妊成功のサインの1つです。排卵前や排卵期にアフターピルを服用した場合は、消退出血が終わった後に、すぐに次の月経が訪れるため、「生理が2回きた」「生理が数日途切れた」と感じる方もいます。

避妊の成功を知らせる消退出血ですが、受精卵が着床した際に起こる「着床出血」との見分けが難しい点があります。着床出血は消退出血と比較して遅く起こることが多いですが、正確な診断は医療機関を受診してください。

妊娠検査薬は、性行為からおよそ4週目ごろから使うことができます。取扱説明書やパッケージに記されている通りの手順とやり方で正しく使えば、高い精度で妊娠の有無のチェックが可能です。

しかし、使用するタイミングが早すぎた、水分を摂り過ぎて検査に使用する尿の濃度が薄まってしまった、受精卵が完全に着床せず妊娠が継続しなかったなどの理由から、陽性とも陰性とも判断しにくい薄いラインが表示されたり、誤った判定が出たりすることがあります。妊娠検査薬の結果についてご不安な方は、エマ婦人科クリニック名古屋栄にご相談ください。

アフターピルの服用によって、将来妊娠しにくくなったり、妊娠した際に流産の確率が上がったりすることはありません。しかし、アフターピルの連続使用は副作用のリスクを高めるだけでなく、避妊費用が高値になってしまうため、おすすめはできません。

お身体に大きな負担をかけず、コンドーム以外での避妊を検討している方は、低用量ピルの継続的な服用や、ミレーナの装着を推奨しています。どちらも安全性が高く、月経痛などのトラブルにも効果があるため、気になる方はお気軽に当院にご相談ください。

アフターピルを服用したにも関わらず、生理が予定日を過ぎたのに来なかったり、妊娠検査薬で陽性が出たりした場合は、誰に相談したら良いのか分からず不安になってしまいますよね。当院は妊娠の有無、そして妊娠していた場合は妊娠週数の確認が可能です。妊娠が発覚した際は出産、もしくは中絶手術をご検討になるのではないでしょうか。

当院で行っている初期中絶手術は、妊娠週数12週未満の方のみを対象にしています。中絶を選ばれた際も、必要以上の詮索や選択を非難することは決してありません。「妊娠しているかも？」と身体の変化を感じた方は、出産・中絶を迷われている場合でも、早めにエマ婦人科クリニック名古屋栄にご相談ください。