生理不順 irregular-period

生理不順は妊娠しにくい?生理がこない理由・改善方法・チェック一覧

生理不順(月経不順)とは?

正常な月経(生理)は、周期(月経初日から次の月経が始まる前日までの期間)が25~38日で、出血の続く日数が3~7日とされています。生理不順はこれに該当せず、24日以内に次の月経がくる、もしくは39日以上経っても次の月経がこない状態です。また、月経期間が2日以内で終わってしまう、もしくは8日以上続く状態も生理不順といえます。

月経周期は毎月まったく同じではなく、ホルモンバランスや生活リズムによって少しずつ変動します。自分の月経周期を手帳やカレンダーアプリなどで管理している方も多いですが、生理予定日からプラス、マイナス6日以内のズレであれば、生理不順への大きな心配は不要です。

このページの監修医師

エマ婦人科クリニック名古屋栄:仲川裕子院長の写真(女医)

エマ婦人科クリニック名古屋栄 
仲川裕子院長

2012年富山大学医学部医学科卒業。市民病院の産婦人科医長経験等を経て、エマ婦人科クリニック名古屋栄を開院。日本産科婦人科学会専門医。

目次

生理不順の原因について

生理不順の原因について

排卵や月経など女性の身体の周期には、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という、2種類の女性ホルモンが関係しています。ホルモン分泌には、以下の3つが複雑に関係しているということです。

  • ・ホルモン分泌の指令を出す「視床下部(ししょうかぶ)」
  • ・性腺刺激ホルモンを分泌する「脳下垂体(のうかすいたい)」
  • ・性腺刺激ホルモンを受けて、エストロゲンとプロゲステロンを分泌する「卵巣」

この中の1つでも不調となった場合、ホルモン分泌が乱れ、生理不順や体調不良を引き起こします。

月経不順の簡単チェック診断

  • 短期間で体重の大幅な増減があった
  • 疲れがなかなか取れない
  • 学校・会社・家庭でストレスを感じる
  • 人間関係のトラブルで悩んでいる
  • 食生活で栄養バランスの偏りを感じる
  • 激しい運動を継続している
  • 睡眠時間が少ない、睡眠の質が悪い
  • 身体や手足が冷えてつらい
  • BMI19以下(※BMI=体重kg÷(身長m)2)
  • 出産直後、もしくは授乳中である
  • 貧血気味で身体がだるい
  • 予定日から1週間以上生理が来ない状態

上記項目の該当数が多い方は、以下の月経不順が考えられます。

不整周期月経 生理の周期が安定せず、最長月経周期と最短月経周期に7日以上のズレが生じている状態です。生活習慣の見直しで改善する場合もありますが、違和感やご不安がある方は、エマ婦人科クリニック名古屋栄にご相談ください。
無月経 妊娠の可能性がないにもかかわらず、3カ月以上月経がない状態です。放置するとホルモンの異常や不妊の原因になるため、早めにクリニックを受診してください。
頻発月経 月経周期が24日以内の状態を指します。頻発月経は、初潮を迎えたばかりの10代や、卵巣機能が低下する閉経直前の方に多く見られます。10代の方は、年齢とともに正常な周期になることがほとんどです。
稀発月経 月経周期が39日以上の状態を指します。基礎体温を記録し、定期的な排卵があれば、緊急性は低いと考えられていますが、排卵を伴わない希発月経は不妊につながる可能性もあります。放置すると無月経になる場合もあるため、医師の診断を受けましょう。
過少・過短月経 月経が2日以内で終わり、経血の量が極端に少ない状態です。経口避妊薬(低用量ピル)やミレーナなど、ホルモン治療による経血量の低下は問題ありませんが、それ以外の場合は、ホルモン異常や子宮の病気が見つかる可能性もあります。
過多・過長月経 月経が8日以上続き、月経期間内の経血量が極端に多い状態です。経血量が多いため貧血を伴う場合も多く、めまいや立ちくらみを引き起こします。18歳から45歳くらいまでの方に多く見られ、ホルモン異常のほか子宮筋腫、子宮腺筋症などが考えられます。

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生理がこない理由

生理がこない主な理由は、下記の通りです。

妊娠 妊娠すると、受精卵を包む役割を担う子宮内膜を体外に排出する必要がなくなるため、月経が来なくなります。妊娠の可能性がある場合は、妊娠検査薬を使って妊娠の有無を確認しましょう。妊娠検査薬は、生理開始予定日の1週間後以降に使用しないと正しい結果が得られないため、検査日には注意が必要です。
早期閉経 40歳未満で月経が3カ月以上なく、卵巣機能が低下した状態を指します。ホルモンを分泌する能力が衰え、妊娠できなくなるほか、のぼせやほてりなど更年期障害に似た症状が出ることもあります。妊娠を希望しない場合でも、卵子が完全に消失してしまう「卵子が完全に消失」の場合は、骨粗しょう症や性器萎縮のリスクが上がるため、早期の治療を行いましょう。
甲状腺疾患 甲状腺は喉ぼとけの下にある臓器で、身体の新陳代謝をコントロールする甲状腺ホルモンを分泌しています。バセドウ病や橋本病などの甲状腺の病気にかかると、甲状腺ホルモンが過剰につくられたり、極端に少なくなったりしてしまい、月経周期の異常を引き起こします
過度なストレス・運動 人間関係のトラブルや、職場・学校・家庭の悩み事でストレスを抱えると、ホルモン分泌を促す脳の視床下部の働きが弱まり、月経が止まる原因になります。過度な運動も、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回って、脳や身体へのストレスとなるため、月経が止まる原因の1つと考えられています。
急激な体重の変化 体重が急に低下して体内が栄養不足の状態になると、卵巣に補給されるはずの栄養が十分に行き届かず、正常な働きができなくなって月経異常につながります。短期間の体重増加も、ホルモンバランスの崩れによる月経異常を招きます。体重を標準に戻しても月経が再開しない場合は、エマ婦人科クリニック名古屋栄にご相談ください。
子宮奇形 18歳になっても初潮を迎えていない場合は、子宮の奇形が原因の可能性もあります。子宮奇形は先天的(生まれつき)のことが多く、割合は女性の4%~5%といわれています。内診や超音波検査のほか、子宮卵管造影、子宮鏡、MRI検査でさらに精密な検査が可能です。

生理不順は妊娠しにくい?

生理不順は妊娠しにくい?

妊娠は月経周期よりも、排卵が正常にあるかが重要になります。妊娠を希望している方は、まず基礎体温を記録して、排卵がきちんと行われているか確認しましょう。基礎体温が低温相と高温相の2相性になっていれば、排卵はあると確認できます。

排卵が正常なサイクルで起きていれば、妊娠に大きな問題はありませんが、月経不順のある方は排卵時期の予測が出来ず、妊娠のための性交渉のタイミングをご自身で判断することが難しくなります。ご不安な点は、一度、エマ婦人科クリニック名古屋栄にご相談ください。

生理不順の改善のためにできること

生理不順の改善のためにできること

日々の忙しさから、食事を適当に済ませたり、毎日同じものばかり食べたりしていると、栄養バランスが偏って、月経不順だけでなく体調不良も引き起こします。また、誤ったダイエット知識で、必要な栄養を摂取できていない場合も同様です。食事は主食・主菜・副菜を組み合わせて1日2回以上食べ、食事で栄養が十分に摂りきれない場合は、おやつやビタミン剤で補ってもよいでしょう。ホルモンバランスの乱れによる月経不順を改善するために、生活リズムや食生活の見直しは大切です。

睡眠の質を上げる

年齢差や個人差がありますが、成人の適切な睡眠時間は6~7時間前後とされています。睡眠時間をしっかりと確保した上で、睡眠の質をあげるために、下記のことを心がけましょう。

  • ・食事は就寝の2時間前までに済ませる
  • ・入浴は就寝の1~2時間程度前に、熱すぎないお湯で行う(できるだけシャワーでなく、お湯をはった湯船につかりましょう)
  • ・寝る前のカフェインや飲酒は避ける

また、朝起きて日光を浴びるのも睡眠の質の向上につながります。朝日を浴びると体内時計が整い、昼は生活パフォーマンスを高め、夜は自然な眠りを誘ってくれます。

生活習慣を整える

精神的、身体的ストレスは、ホルモンバランスに大きな影響を与えます。「食事」「運動」「睡眠」を見直して、改善が必要な部分は生活習慣を整えていきましょう。急激な変化もストレスになるため、徐々に良い方向へシフトしていくのがおすすめです。

例えば、全く運動をしていなかった人が、運動が必要だからといきなり長時間のハードな運動や、仕事・学校後の疲れた状態でのジム通いを行うと、心と身体が過度なストレスを感じて、月経不順を助長させてしまいます。自分にあった生活リズムを見つけて、少しずつ改善していきましょう。

基礎体温を記録する

基礎体温を記録するだけで月経不順は改善されませんが、原因を知る重要な手がかりになります。表で体温の変動を見ることで、ホルモンバランスの変化や乱れが起きているタイミングを確認でき、生活習慣の改善や、クリニック受診の際にも役立ちます。

基礎体温の記録には、婦人体温計を使用しましょう。一般的な体温計よりも細かい0.01単位(小数点第二位)まで表示されるため、些細な変化を記録できます。

クリニックを受診する

婦人科の受診を、月経不順の最後の手段のように考えている方も多いですが、早めのクリニックへの受診は、月経不順の正確な原因の解明だけでなく、病気の早期発見と治療につながります

エマ婦人科クリニック名古屋栄はちょっとした身体の変化や気になることを、気軽に相談できる場所として開院しています。当院では、患者様お一人おひとりの症状やお悩みを伺い、適切な治療を行いますので、何かご不安な点がある場合は、遠慮なく医師にご相談ください。

QandA

生理不順のよくあるご質問

Q 生理周期はどのように計算すればよいですか?また、平均は何日ですか?

A. 生理周期(月経周期)は、月経が始まった日を1日目とし、次の月経が始まる前日までを数えます。次の生理初日は再び1日目として数えてください。この手順を少なくとも3回繰り返して、平均値を出すと、おおよその自分の月経周期が分かります。よくある間違いとして、生理が終わった日を1日目として数えてしまうミスがありますので、注意しましょう。最近では、スマートフォンのアプリに生理が始まった日と終わった日を登録すると、自動で周期を計算してくれる便利なツールもあるので、ご活用ください。生理周期は、平均で25~38日とされています。24日以内に次の月経がくる、もしくは39日以上経っても次の月経がこない状態が続いている場合は、エマ婦人科クリニック名古屋栄をご受診ください。

Q 生理不順の場合、いつ病院に行けばいいですか?

A. いつもは月経周期の平均値(25日~38日)内で月経が来ているけれども、1、2回のみ早まった、もしくは遅れた場合は、急いで受診の必要はありません。ですが、生理不順がずっと続いている、もしくは3カ月以上月経がきていない場合は、クリニックを受診して原因の解明を行いましょう。

Q 生理が1週間遅れています。生理不順でしょうか?

A. ストレスや睡眠不足などで、予定していた日から月経の開始が1週間程度ズレることは珍しくありません。生活習慣を整え、経過観察を続けましょう。1カ月の月経周期が平均値の25~38日であれば、大きな心配はいりません。3カ月以上月経が来ない場合は無月経のため、エマ婦人科クリニック名古屋栄にご来院ください。

Q 生理不順はピルで治せますか?

A. 低用量ピルの服用で、生理不順や月経量の改善が期待できます。これは、ピルによって体内のホルモンバランスをコントロールするためです。当院では、複数種の低用量ピルを取り扱っております。ご希望の方はお気軽にご相談ください。

NEWS

2022/01/05
名古屋市の「子宮頸がん検診推進事業」対象医療機関になりました。
2022/12/01
年末年始は12/30~1/3まで休診です。
ご予約確認は1/4以降に順次ご連絡いたします。
2022/9/26
2022/11/1新規開院いたします。