アフターピルの効果と値段

当院では、以下のアフターピルを取り扱っています。

レボノルゲストレルは日本で初めて承認され、今日でも広く処方されているアフターピルで、性交渉から72時間以内に服用することで効果を発揮します。WHO（世界保健機関）の必須医薬品であり、１錠の服用で避妊効果が得られます。副作用として不正出血や頭痛、だるさ、吐き気などが報告されていますが、いずれも一過性のものです。

アフターピルの処方は、病気の治療を目的としていないため保険の適用外です。ただし、性被害にあったなど一定の条件のもとであれば、国が一定額まで費用を負担する公費補助もあります。まずは、性暴力の相談窓口である性暴力救援センター日赤なごや「なごみ」へお電話ください。

アフターピルには、食前・食後のような服用上の決まりはないため、医師からお薬を処方されたら、なるべく早いタイミングで服用してください。副作用として稀に吐き気を感じることがありますが、服用後2時間は薬の成分を十分に体内に吸収させるため、できるだけ嘔吐しないように落ち着いて身体を休めましょう。万が一、服用後２時間以内に嘔吐してしまった場合は、当院までご連絡ください。

また、必要量以上に服用しても避妊効果は上昇せず、かえってお身体への負担も大きくなるため、医師から指定された用量をきちんと守るようにしてください。

アフターピル服用の際には、以下の点にご注意ください。

・アフターピルは高い避妊効果を発揮しますが、100％の避妊は保証されていません。あくまでコンドームや低用量ピルでの避妊に失敗した際の最終手段です。男性側も女性側もその認識を持ち、妊娠を望まないタイミングの性交渉は、避妊を行うようにしてください。当院は低用量ピル以外に、子宮に装着する避妊方法・ミレーナ（避妊リング）も取り扱っているため、ご希望の方はお気軽にご相談ください。

・HIV／AIDSをはじめ梅毒、淋病、クラミジア、ヘルペスなどの性感染症をアフターピルで予防することはできません。ご不安がある場合は、性感染症の検査を併せて行うことを推奨しています。

・妊娠中の方は、アフターピルを服用できません。また、心臓や腎臓に疾患のある方も、症状を悪化させる可能性があるため、処方をお断りさせていただく場合があります。お心あたりの方は、診察時に医師にご相談ください。

・性被害にあわれてアフターピルを服用する場合は、警察への届け出で緊急避妊の費用が公費で支払われることがあります。警察への届け出なども含め、相談できる窓口がありますので、ご確認ください。